ネット講座

指輪物語」を初めて読んだ時のことや、もし現在出版されたらみんなに受け入れられると思うか?英語と邦訳の両方を読んでどう思うか?と質問があったそうだ。

初めて読んで以来、ミドルアースから抜け出すことが出来ない日本人がここにいる♪
その後、エルフ語の発音が知りたくて、苦手な英語も顧ず原書にも手を出し、ペーパーバックスがボロボロになるくらい読んだ。
(それまで原書なんて、訳があるのにメンドクサイと思ってたのに^^;)
原書と訳書の雰囲気の違いはそれぞれの国語の持ち味の差だど思うが、瀬田貞二の格調高い日本語がどれほどわたしたちを魅了したことか!
もともと国文学者でもあった瀬田さんが心をこめて訳したのだから当然といえば当然だけど。
「声に出して読みたい日本語」の一つに入れてもいいと思っている(*^_^*)
みんなが挫折する最初の難関を突破した幸運な読者への贈り物かな?^^。
これから先いろんな訳が出るだろうけれど、瀬田訳も「古典になるように運命付けられた」一つの作品だと思う。

もし、「指輪物語」が世に出なかったら、ファンタジーの形式は変わったものになっただろう。ゲームやエンターテイメントの分野で、もっと違ったストーリーやキャラクターで構成されていたと思う。
そしてファンタジートールキンが言っているように、お子チャマ向けの安易なお話で終始しただろう。
エンデやル=グウィンのような素晴らしい作家も、違った作品を書いたかもしれない。

これを英語で書けたら投稿するのに・・・(汗)