Which monster attacked Tolkien?

蜘蛛じゃないよ

オークよりもおぞましく、ドラゴンよりも強いウンゴリアントの末裔シーロブ。サウロンのようにあらゆる生き物を支配する欲望はなく、単にすべてのものを食っちゃいたいだけ。問答無用、宣戦布告もなしに襲いかかる、ただの「お食事」。そしていつも腹ぺこ。
「彼(サウロン)は彼女(シーロブ)のことを自分の猫と呼んでいました。しかし彼女は別に彼を主人と認めたわけではありません。…こうして両者はそれぞれ己れ自身の奸計を多いに喜びながら、いかなる襲撃もいかなる怒りも、はたまた彼等の邪悪さのいかなる終末をも恐れることなく暮らしました。」
ホビットにも出て来た蜘蛛は、世界中のお話に出てくる恐怖の動物。トールキンの個人的体験も加わって、蜘蛛さんは嫌われ者なんですね(笑)よちよち歩きのころ、当時住んでいた南アフリカの家の庭で、タランチュラに噛まれた(刺された?)経験も、恐ろしさ倍増のシーロブ描写となっている。
トールキンは大人になってからは蜘蛛をそれほど怖がってはいなかったが、突然の恐怖が襲った幼いころの夏の日が、シーロブ誕生の日だって(^◇^;)