バカが大事な人を殺した

国際司法裁判所で陳述をされた長崎の伊藤市長を、とても尊敬していた。きな臭い匂いのする昨今、本当に残念なこと。日本はもう滅びに向かって加速中なのかも。これ、ひょっとしたら、深〜いところに黒幕が存在しててバカを操ってるのかもしれないと思うのは、考えすぎ?
…んで、もう一度「風の影」の一節を書いておこう。
「バカなんです。悪人とは違う。悪いヤツには特定のモラルと、意図と、ある種の思考性が前提にありますからね。でもバカな人間、つまり野蛮な人間は、じっくりと考えたり、論理的に思考することをしないんだ。本能だけで行動する。動物とおんなじですよ。やつらは、自分が良いことをやっていると思っている。自分はいつも正しいと思いこんでいる。そして、自分とは別種とおぼしき人間を、片っ端からやっつけていくことに、誇りを感じているんですよ。肌の色だろうが、宗教だろうが、言語でも国籍でも、なんでもかまわない。フェデリコ氏の場合みたいに、個人の習慣に目を付けられることもある。世の中に必要なのはね、本物の悪人であって、物事の善し悪しの区別もつかないようなバカな連中は、これ以上いらないってことです」